[メイン] 頼み仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 13[5,2,6] > 13 #2 (3D6) > 5[2,1,2] > 5 #3 (3D6) > 14[2,6,6] > 14 #4 (3D6) > 10[3,5,2] > 10 #5 (3D6) > 13[5,6,2] > 13
[メイン] 仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 14[6,5,3] > 14 #2 (3D6) > 8[2,5,1] > 8 #3 (3D6) > 15[6,3,6] > 15 #4 (3D6) > 6[2,3,1] > 6 #5 (3D6) > 9[4,3,2] > 9
[メイン] お風呂入るシャン : x5 3d6 #1 (3D6) > 11[5,5,1] > 11 #2 (3D6) > 14[4,5,5] > 14 #3 (3D6) > 9[4,2,3] > 9 #4 (3D6) > 11[3,2,6] > 11 #5 (3D6) > 9[2,1,6] > 9
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
小倉 ひかり :
その日は、よく晴れた日のことでした!
お日様も暖かくて、空には雲一つもない!素敵な日曜日!
[メイン]
小倉 ひかり :
何てことの無い、すっごく平和で、のんびりとした日常の中
私は、学校の友達と一緒に、お出かけしてました!
[メイン]
小倉 ひかり :
ゲーセンに寄って、散財して泣いて笑ったり!
新しく出来た喫茶店に挑戦して驚いたり!
普通の休日でも、私にとっては、すっごく楽しい一日!
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして遊んでる中─────
ふと、人気のない場所。私達が普段行ったことのない場所に行ってみようと
誰かが提案したのです!
[メイン]
小倉 ひかり :
みんなと一緒に遊ぶ時間も、まだまだ余裕があって
それに!この街の知らない場所に行ってみるのも楽しいな!って、私も思ったので、賛成ー!と張り切っちゃいました!
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして、町外れの道を歩き進めていくと。あれだけ人がいっぱいいたのが噓みたいに静かで
小鳥さんの声も聞こえて、風にそよぐ木々の草の音も、どこか気持ちよくて……。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……ん~~~!!こっちに寄ってみて、正解だったね!
かなでちゃん!小鈴ちゃん!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
ぐいー!と背伸びをしながら、全身に当たる風を感じ
ご満悦な表情を作る。太陽の日差しも暖かく、今度はのんびりした一日が過ごせそうだ。
[メイン]
本居 小鈴 :
「足元が……思ったより、足元が悪い……!」
腰に手を当てて、大きく息をつく。
舗装された道以外はロクに歩いていない本の虫であった。
[メイン]
立華 かなで :
「あまり人気の無い所に行くのもどうかと思うのだけれど。」
鞄を手にしたまま、もう片方の手で汗を拭いつつ
[メイン]
小倉 ひかり :
「あわわ!?足元気を付けてね!?
転んだら大変だよー!?」
と、あわあわしつつも。
[メイン]
小倉 ひかり :
「んーーー、でもでも!今日はせっかくの休日だし!
たまには冒険者さんになっても、楽しいと思うの!」
にへらと笑ってみせる。
[メイン] 本居 小鈴 : 「むしろ、この現代社会。人気が無い方が安全かもしれませんよ、かなでさん!」
[メイン] 小倉 ひかり : あ、確かに!賢いー!と横やりを入れる。
[メイン]
本居 小鈴 :
”あらゆる問題は人間が引き起こす”とか……
この前本で読んだ。
[メイン]
立華 かなで :
「それは本の知識かしら?」
などと、お見通しでは無いが尋ねる
[メイン]
本居 小鈴 :
「……!?」
思わず、懐の本に手が伸びる。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……やや!さっすがかなでちゃん!
お見通し!……ってところだねー?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「ななななな。なぜそれを……ッ」
[メイン] 小倉 ひかり : 小鈴の懐に手が伸びたのを見て、しめしめ!といった顔で。
[メイン]
立華 かなで :
「生徒会長だから」
理屈にはなっていない。
正しくは自分も少し前に読んだから、である
[メイン]
小倉 ひかり :
とは言えど、ひかりはあまり本を読む機会が無いため。
それを、特に悪いことだとは思ってはおらず
むしろ、知識を蓄えているところに改めて感心の念を抱きつつ。
[メイン]
本居 小鈴 :
「生徒会長こわいです…………」
本は懐の奥にしまった。意味はないけど。
[メイン] 小倉 ひかり : 「まぁまぁ!ほら見て!誰もいないからこんなことができるよー!」
[メイン] 小倉 ひかり : そう言うと、二人の先へ少し駆け出し、バレリーナの如くクルクルと回りだす。
[メイン] 小倉 ひかり : あはははー!と楽しげな笑い声と共に、はしゃぎ回る。
[メイン] 立華 かなで : 「………あまりはしゃぎ回ると危ないわ」
[メイン]
本居 小鈴 :
「転んだら大変って言ってたのに」
足元に目が行く。
[メイン] 小倉 ひかり : フラグは─────。
[メイン]
小倉 ひかり :
やはり、と言うべきか。
天の思し召しと言うべきか。回収される。
[メイン] 本居 小鈴 : 「あっ」
[メイン]
小倉 ひかり :
どわーーー!?と、あまり整備されていない道なためか
バランスを崩す。
[メイン]
本居 小鈴 :
「言わんこっちゃない!」
慌てて、手を伸ばしに駆け寄る
[メイン]
立華 かなで :
それ見た事か。
と、言わんばかりにため息を吐く
[メイン] 小倉 ひかり : 「あ、あいたたー……うぇ~~……カッコ悪いよー……」
[メイン]
小倉 ひかり :
自分で、足元に気を付けろを注意喚起をしたにも関わらず。
自分自身が、転んでしまうという事態に、ガッカリした表情に。
[メイン] 本居 小鈴 : まあ割と自業自得よねとか裏で思いながら、ひかりに手を差し出す。
[メイン]
小倉 ひかり :
ありがとー……と、すんすんとべそをかきながら小鈴の手を取り
立ち上がると……。
[メイン] 小倉 ひかり : 「………?」
[メイン] 小倉 ひかり : 小鈴の後ろに、とある一軒家が見えた。
[メイン]
小倉 ひかり :
パッ、パッ、と膝に着いた土埃を払いながらも
小鈴の背後にあるその家に、どこか……何か、引っかかるようなものを感じ
目を、ぐっと凝らすように見つめる。
[メイン]
本居 小鈴 :
この子見た目は細く見えて結構重いと思った。
ひかりの様子に後ろを振りむく。
[メイン]
立華 かなで :
その視線の先に何があるのやら、と思い
首だけ振り向かせて
[メイン]
小倉 ひかり :
そこには……日本家屋が聳え立っていた。現代に立ち並ぶ住居よりも古い
そしてどこか、懐かしさを抱くような……そんな一軒家が。
[メイン]
小倉 ひかり :
「わぁ……!」
思わず声を漏らす。
[メイン] 小倉 ひかり : 体は勝手に動き、その一軒家へ注目を集めように指差す。
[メイン]
立華 かなで :
なるほど一軒家
古いわね。などと思いつつ
[メイン] 小倉 ひかり : 「見てみて!おうち!……それも、昔みたいな、おうち!」
[メイン]
本居 小鈴 :
「ボロいですね」
よく見たら全然手入れされてないみたいで苔や草がぼうぼう。
[メイン] 本居 小鈴 : 「この様子だと、廃墟なのかな」
[メイン] 小倉 ひかり : 「あーーー……確かに、そうかも?」
[メイン] 立華 かなで : 「表札も掛ってないわ」
[メイン] 小倉 ひかり : ふむふむ、と顎に手をやり、じぃーーっと、その家屋を見つめる。
[メイン] 小倉 ひかり : 「雑草も、ぼーぼーだねー……」
[メイン] 小倉 ひかり : ……うーーん……?なん、だろう……?
[メイン] 本居 小鈴 : ズカズカと屋敷の方に勝手に歩いていく。
[メイン]
小倉 ひかり :
誰も住んでない家って、普段過ごしてる中でも、たまに見るものだし
あまり珍しいものじゃないはず……だけど……。
[メイン] 立華 かなで : 「人もあまりいない場所だから、こうなってる家があるのも不思議ではないけど…」
[メイン] 小倉 ひかり : どこか……"なつかしい"……?
[メイン] 小倉 ひかり : 「……って、こ、小鈴ちゃん!?待ってーー!!」
[メイン] 立華 かなで : 懐旧感すら感じさせる邸、普通なら進むのが道理でもあるのだろうけど…
[メイン]
小倉 ひかり :
わちゃわちゃとしながら、小鈴の後を追う。
ひかり自身も、この一軒家に、何かを感じるものがあり
……無性に、中へ入ってみたいという気持ちが、強く芽生えたのだった。
[メイン]
小倉 ひかり :
こういった感情は………。
・・・
………心覚えがない、というわけでもない。
[メイン]
本居 小鈴 :
「いやあ、だって。ワクワクしない?」
後ろ歩きでひかりの方を向きながら屋敷へ
[メイン] 立華 かなで : …えっ?
[メイン] 小倉 ひかり : 「……」
[メイン] 立華 かなで : 1人遅れたまま少し目を開いて
[メイン] 小倉 ひかり : 小鈴の言葉に、少しの間を置きながらも。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……そう、だね!」
[メイン] 小倉 ひかり : いつもの、にへらとした表情のひかりに顔となり。
[メイン]
小倉 ひかり :
「ほら、かなでちゃんも!
……今日は、探検家さんの気分だから、ね!」
[メイン] 立華 かなで : 「不法侵入」
[メイン] 小倉 ひかり : とっても、正論!
[メイン] 本居 小鈴 : 「バレなきゃ犯罪じゃないのですよ!!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
ただでも……何故か、何故だか。
かなでちゃんを一人で置いて、このおうちの中に入るのは……。
[メイン]
小倉 ひかり :
ちょっぴり、嫌な予感も、するような……。
そんな気持ちが、私の中で、ぐるぐると……。
[メイン]
立華 かなで :
よりにもよって学校の生徒の長にそれを言うのはどうなのかしらね。
内心思った
[メイン] 小倉 ひかり : 普段持ち歩いているケースの持ち手を、ギュッと力強く握り締めながら。
[メイン]
本居 小鈴 :
既に開かれた門の前に仁王立ちをしている。
屋敷に入るまで、巌のごとく動かない構えだった。
[メイン] 立華 かなで : 「………はぁ、わかった。行くわ」
[メイン]
小倉 ひかり :
「えへへ!大丈夫!何かあっても、3人いるから!
きっと大丈夫だよ!きっと!」
[メイン]
本居 小鈴 :
「! ありがとうございます!
まあ私を一人にしたら何をするか分かりませんからね」
[メイン]
立華 かなで :
流石に折れた
………最悪謝る準備はしておこうと、生徒手帳だけはしっかり持っておく
[メイン] 小倉 ひかり : 了承の旨を伝えるかなでに、ニコりと笑いながら。
[メイン]
立華 かなで :
「脅し?」
邸の方に向かいながら、小鈴にそう返す
[メイン] 小倉 ひかり : 「あはははー!小鈴ちゃんは、好奇心旺盛だもんねー!」
[メイン]
本居 小鈴 :
うん。と自信満々に頷く。
二人が垣間見せた危機感は……小鈴に限っては皆無だった。
[メイン]
小倉 ひかり :
けらけらと、楽しげに笑いながら、進んで前へと出て、門を潜り抜け
そうして日本家屋へと入っていく。
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
GM :
探索者は次に、頬に風の当たる感覚で目を覚ます。
背中には硬い何かが当たり、体を長く柔らかい草が撫でている。
[メイン]
GM :
どうやら探索者は、廃屋の庭にあった大木にもたれて眠っていたようだ。
不思議な現象にSANc(0/1)
[メイン] GM : 服装も持ち物も先程と変わらず持っている。しかし携帯などは圏外になっており、繋がらない。
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 15 > 成功
[メイン] 本居 小鈴 : ccb<=30 (1D100<=30) > 83 > 失敗
[メイン]
小倉 ひかり :
「………ん……?……んん……?
あれ…… ………ん………?」
[メイン] system : [ 本居 小鈴 ] SAN : 30 → 29
[メイン] 立華 かなで : ccb<=75 (1D100<=75) > 6 > スペシャル
[メイン]
小倉 ひかり :
ぴょこりと、ひかりの大きなリボンが動き。
辺りをキョロキョロと見渡す。
[メイン] 本居 小鈴 : 「はうっ!!!」
[メイン]
立華 かなで :
……む、う
[メイン]
小倉 ひかり :
小鈴ちゃん、そしてかなでちゃんの姿を確認し
安堵するように、ホッと胸を撫で下ろしつつ。
[メイン] 本居 小鈴 : うっかり畳の上で寝た時のような体のバキバキ感──
[メイン] 小倉 ひかり : ケースを持つ手に、さらに力を込めながら。
[メイン]
立華 かなで :
んん……?
唐突な眠気から目を覚まし、起き上がる
……服装や手持ちからして、何か自分達に仕掛けられたとかは無いのだけど
[メイン]
小倉 ひかり :
すんすんと鼻を動かすと香る。土の匂い。
……どうやら、大木の上に横たわっていたみたい。
[メイン] 小倉 ひかり : すぐさまスマホを取り出すも、圏外で。
[メイン] 小倉 ひかり : 「…………」
[メイン]
立華 かなで :
そうして、携帯を少し見て
圏外であることを認識して
[メイン] 小倉 ひかり : 思い当たる節は、無くは無い、が。
[メイン]
本居 小鈴 :
「ひかりに、かなでさん……」
いつの間に眠っていたのだろうか。
[メイン]
小倉 ひかり :
「ふ、二人とも、落ち着いて!うん!大丈夫!」
と、一番落ち着いていないような様子で、わたわたと腕を動かし。
[メイン] 立華 かなで : 「庭ね」
[メイン] 小倉 ひかり : そうして、そのまま立ち上がり。
[メイン]
立華 かなで :
辺りの状況から、取り敢えずここが庭であり、少なくとも自分は落ち着いていて無事であると伝える
後者は、言葉足らずが過ぎるので伝わるかは怪しいが
[メイン]
本居 小鈴 :
「一番落ち着いてない……」
とりあえず身を起こした。
[メイン]
小倉 ひかり :
「きっと……眠くなっちゃったんだよ、私達!
それで……さっき入ったおうちの中で、眠って……」
と、根拠も無い理由を並べつつ、強く辺りを見渡す。
[メイン]
GM :
ひどく荒れた庭。探索者が寄りかかっていた【木】以外には大きな植物などは見当たらない。
探索者が入ってきた【門】があり、その反対側には家屋の【玄関口】があるようだ。
[メイン] 立華 かなで : 「圏外の理由にはならないわ」
[メイン]
小倉 ひかり :
「……そう、だね」
苦虫を嚙み潰したような顔をしつつ。
[メイン]
本居 小鈴 :
「かなでさんの言う通り。庭、なのは間違いないみたいだけど」
この人は冷静だ。温度差がすごい。
[メイン]
立華 かなで :
そうして、そのまま門に向かう
…圏外は、イヤな予感がする
[メイン]
小倉 ひかり :
「……と、とにかく!今何時か確認するためにも!
外に出よっか!」
と、バタバタと門の方へ駆け出し、手で押す。
[メイン]
立華 かなで :
早く逃げた方がいい
……ひかりと行動が被ったのは、少し偶然か…
だけど、ここで2人が同時に動く必要は無い
今は、まだ
[メイン]
立華 かなで :
………いや、少しばかり待とう
踵を返して、【木】の方を見る
[メイン]
GM :
大きめの木製の門。
入る時は開いていたはずだが、いつの間にか閉ざされている。
また、閉じた扉の片方に【文字】が刻んである。
[メイン]
GM :
ひかりが開くか試すがまったく開くことはない
木製の古い門とは思えない堅牢さを不気味に思いSANc(0/1d2)
[メイン]
小倉 ひかり :
あ、あれ……?開かない……?
ぐぬぬぬぬぬ……!!……だめだ、強く押しても、開かない……!!
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 12 > スペシャル
[メイン] 小倉 ひかり : たらりと、冷や汗がひかりの頬を伝い落ちる。
[メイン]
小倉 ひかり :
日常から、非日常に踏み入る感覚に、ぞわりと不安を覚えつつも。
ふと目に入った文字が気になり、目を凝らす。
[メイン] GM : 「望み叶えば扉は開く」と書かれていますね
[メイン] 小倉 ひかり : 「……望み……?」
[メイン] GM : かなでが木の方に向かうと、痛んで枯れた大木だとわかります。枯れる前はかなり立派な木であったことが予想できる。
[メイン] GM : <生物学>を振れますね
[メイン]
立華 かなで :
……本で何度か見た事が、あったような
無いような。
とにかく、少し前に読んだ生物学の本に書いてなければお手上げね
[メイン] GM : かなでの記憶だと、この木はシダレザクラの木だったことが分かる。
[メイン] 立華 かなで : 「誤魔化し、優美だったかしら。」
[メイン]
立華 かなで :
枝垂れ桜と言えば、有名な花言葉だ
種が分かれば…と言っても、ここではあまり意味は無いか
[メイン]
GM :
小鈴が玄関に向かうと、古びた入り口が軽く開いており、中に入ることはできそうだということがわかります。
<聞き耳>を振れますね
[メイン]
本居 小鈴 :
そして。二人に対し。
その頃の小鈴はと言えば、二人を横目に玄関口を観察していた。
入る気満々で──
[メイン] 本居 小鈴 : とりあえず耳を澄ませた。
[メイン] GM : 中からはなにも聞こえないことがわかります
[メイン] 本居 小鈴 : 無人……
[メイン]
本居 小鈴 :
でも。
なんだか、靴みたいな足跡があるような……?
気のせいかもしれない。
[メイン] 本居 小鈴 : まあ何も聞こえない以上そんなことはどうでもいいので
[メイン] 本居 小鈴 : ガラララララッ
[メイン] 本居 小鈴 : 庭一杯に響くくらいの音で玄関口を押し開けた。
[メイン] 立華 かなで : 「えっ」
[メイン] 小倉 ひかり : その音にビクリ!と反応する。ひかりの特徴的な赤いリボンも、ピィン!と伸び。
[メイン]
小倉 ひかり :
勢いよく後ろへ振り返る。
ふわりとひかりの、短い金髪が揺らめきつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「こ、小鈴ちゃん!?入るつもりなの!?
ま、待ってよー!!一人じゃ危ないよーー!!」
[メイン] 小倉 ひかり : ばたばたと小鈴の方へ向かい、走っていく。
[メイン] 本居 小鈴 : 振り向くころには、無法にも小鈴は屋敷の玄関にまで入っていた。
[メイン]
立華 かなで :
「不法侵入、さっきやってどうなったか覚え………」
あっ、と声を出す間も無く。
2人して向かっていたので
[メイン]
小倉 ひかり :
どわーー!!?小鈴ちゃーーーーん!?!?
という、ひかりの大きな声が、家屋内で響き渡る。
[メイン] 立華 かなで : 「…………」
[メイン]
本居 小鈴 :
ごめんくださー……わっ!?
屋敷の奥に声をかけようしたら後ろからそれ以上の声が聞こえてきた。
[メイン]
立華 かなで :
耳が痛い。
物理的に。
[メイン]
小倉 ひかり :
腕でバッテンのポーズを作り、小鈴の目をじっと見つめ。
ダメだよ!めっ!と言わんばかりに、首を横に振る。
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして、ようやく小鈴と肩を並べ。
家屋内を改めて見渡す。
[メイン]
GM :
家屋の中に入ると、そこは一般的な廊下だった。
しかし非常に荒れており、床は痛んでところどころ穴が開いている。
この家が使われなくなって、何年も経過しているようだ。
[メイン]
立華 かなで :
「……………休みの日は道徳の補修よ、2人とも」
後ろから歩きつつ、声をかける
[メイン]
本居 小鈴 :
でもなぁ。鍵開いてたもんなあ。
抗議の目で見ようとしたらひかりはもう家屋の方を見ていて切り替えが早い。
[メイン]
GM :
入って右手側に三つ、左手側に四つの部屋がある。
両手側とも奥から二つ目までは襖で区切られ、手前側の左右合わせて三つの部屋は扉が閉まっている。
[メイン]
小倉 ひかり :
「そーだよ!小鈴ちゃん、勝手に行動……
……うぇえーー!?わ、私もーーー!?」
ガーーン。という表情ながら。
[メイン] 立華 かなで : 「……もう過ぎたことは仕方ないわ」
[メイン] 本居 小鈴 : 「でも、二人も結局こっちに来てるじゃないですかァー!」
[メイン]
本居 小鈴 :
「共犯ですね共犯」
補修はキャンセルしていこう。
[メイン]
小倉 ひかり :
ひとまず二人へ、門が閉まっていること。
そして─────「望み叶えば扉は開く」、という情報について伝える。
[メイン] 立華 かなで : と、手前右の扉の方を向いて
[メイン] 小倉 ひかり : 「わ、私は!鍵を探すためだよーー!!ぷんぷん!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
……扉を開く鍵。
"望み"。一体、何だろう……と思いながら。
[メイン]
立華 かなで :
「………まあ、いいわ」
そうは言いつつ
絶対に受けさせると心に誓った
[メイン]
本居 小鈴 :
人気はないけど、足跡みたいなものがあったかも──とは伝えておいた。
人がいないから不法侵入ではないだろう。と言外に意図を込めながら。
[メイン]
立華 かなで :
枝垂れ桜の木であると言う、前者二つと比べると要らなさそうな話を共有しながら
倉庫の扉を向く
[メイン]
本居 小鈴 :
「鍵かあ……それなら、バラバラに見た方がよさそうですね」
ハハハ。かなでのお小言をもらわない口実である。
鍵もなさそうなのに浴室に行った。
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ、ぅ……う、ん、そう……だね」
少し苦笑いながらも。
二人ならきっと……大丈夫、だよね……と思いながら、了承する。
[メイン] 小倉 ひかり : また、ケースを握る手の力が強くなる。
[メイン] GM : 廊下で<聞き耳>できるのを伝えるの忘れてた🌈
[メイン] 小倉 ひかり : 自動成功自動成功自動成功
[メイン]
GM :
では寝室から微かな息遣いが聞こえますね
他の部屋からは何の音もしません
[メイン]
小倉 ひかり :
……耳に聞こえた、妙な息遣い。
ひかりの心中に、緊張感が迸る。
[メイン]
小倉 ひかり :
ごくり、と息を飲みながらも。
ひかりの足は、"あえて"、寝室の方へと向かって行った。
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして、そろりそろりと、ゆっくり近づきながら。
警戒心を強めつつ、その扉に手を掛け─────。
[メイン]
小倉 ひかり :
ばく。ばく。ばく。ばく。
いつだってそう、"非日常"の中にいる時は、常に……怖い。
[メイン]
小倉 ひかり :
でも、私は二人を守れなかった時が、一番嫌だ。
また私一人になったら、嫌だから……だから。
[メイン] 小倉 ひかり : 眉に力を入れながら、寝室の扉をゆっくりと開ける。
[メイン]
GM :
畳敷きの部屋。隅の方に小さな【机】がある。
窓際に布団が敷かれており、そこに座った【人物】が襖を開けたひかりの方を向いた。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……………!!」
[メイン] 小倉 ひかり : その人物と目が合い、ひかりの瞼が大きく開く。
[メイン] 青年 : 質素な服を着た10代後半程度の青年だ。彼は驚いた顔をした後で軽く笑みを浮かべ、口を開く。
[メイン] 青年 : 「人が来るなんて、そんなことがあるんだね。いらっしゃい」
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ、あ、え、えっとえっと!」
まずは─────。
[メイン] 小倉 ひかり : わたわたと腕を振りつつも。
[メイン] 小倉 ひかり : 「か、勝手に入っちゃってごめんなさ─────え?」
[メイン]
小倉 ひかり :
頭を下げるも─────その男性の、柔らかな物腰に拍子が抜けたような
そういった表情になる。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……あ、あのーー……怒ったりとかは……してない、のですか……?」
[メイン]
小倉 ひかり :
おそるおそると、言葉を紡ぎ。
申し訳なさげな目線を、青年へと向ける。
[メイン]
青年 :
「ああ、構わないよ。お客さんは珍しいからね」
ニッコリと笑顔をひかりに向ける。
[メイン] 小倉 ひかり : ……それに、私と同い年……よりも、少し先輩、な人……?
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ、そ、それは、どうもですっ!」
ひょこっ、と青年の部屋で正座をしつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「えっと、えっと……あ!私、小倉 ひかりって言います!!
……そのー……お兄さんは……ここのおうちの、住民さん……
で、合ってます、でしょうか……?」
[メイン] 小倉 ひかり : ケースからは手を離しつつも、青年の瞳を見つめる。
[メイン]
青年 :
「これはご丁寧にどうも」
「僕は中村豊。君の言う通り、この家に住んでた者だよ」
[メイン]
小倉 ひかり :
「中村さん…… ……?住んでた……?
住んでいる、じゃなく……ですか……?」
[メイン]
小倉 ひかり :
青年の名前を覚えるように鸚鵡返ししつつ。
中村の、にこやかな雰囲気に、ひかりの緊張感も徐々に溶けていく。
が、中村の言葉に、引っかかる部分が。
[メイン]
小倉 ひかり :
現在進行形ではなく、過去形を使っている部分。
勉強が不得意なひかりにとっても、ほんの少しの違和感を覚える部分でもあり。
[メイン] GM : 青年に対して<目星>を振れますね
[メイン] 小倉 ひかり : そうしてひかりは、目を細め、中村を見つめる。
[メイン] GM : 彼の身体は半透明に透けている。幽霊のようなものだろうか、背筋が凍るような感覚がひかりを襲う。SANc(0/1d4)
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 34 > 成功
[メイン] 小倉 ひかり : 「……わぁああぁっ……!?!?」
[メイン]
小倉 ひかり :
ひかりの正座が崩れる。ぞわりと、この世ならざるものを見てしまったことに
心臓が強く跳ね上がり、鼓動する。
[メイン] 小倉 ひかり : たらりと、冷や汗をかきつつも、中村を見つめ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「え、えぇえっ……!?も、もしかして中村さんって……
……もう……?」
[メイン]
中村豊 :
「ああ。察しのとおり、僕はもう死んでしまっているんだ」
臆面もなく言い放つ。
[メイン] 小倉 ひかり : 「っ…………」
[メイン]
小倉 ひかり :
そんな中村の、あっけらかんとした返答に
ひかりは、複雑そうな表情を見せる。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……そ、そんな……」
拳を、軽く、キュッ、と握りながら。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……そ、その!中村さんは、それなら……どうして、ここに……?」
[メイン]
小倉 ひかり :
私は、亡くなった人が、魂がどこへ行くのかは、分からない。
でも……少なくとも、この世界にいるものじゃない、っていうのは
これまで生きてきた、"日常"の中で分かっているもの、だから。
[メイン]
中村豊 :
「う~ん…そうだね。君は地縛霊って知ってるかな?」
「その土地に特別な因果関係を有して宿っている死霊のことなんだけど」
「多分僕はそういった存在なんだと思う」
[メイン]
小倉 ひかり :
「地縛霊……… む、むむむ……?
というと、えーっと、えーーっと……!」
[メイン] 小倉 ひかり : 腕を組みながら、うーーん!と唸りつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……中村さんは、それじゃあ……何か、未練……みたいなものがあって
ここにいる……っていうこと、ですか……?」
[メイン] 中村豊 : 「うん。そうなんだ」
[メイン] 小倉 ひかり : その答えに、ひかりは、悲しげな表情となる。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……一人で、ずっとここに……?」
[メイン] 中村豊 : うなずく。
[メイン] 小倉 ひかり : 目をパチパチとさせる。唇も、少し噛みしめながら。
[メイン]
中村豊 :
「庭に大きな木があるでしょう?あの木は綺麗な枝垂れ桜だったんだ」
「死ぬ前にもう一度だけあの木が花を咲かせるところを見たかったんだけど、僕が帰ってきた年に枯れてしまってね。何かの生き物に根っこを食べられてしまったらしいけど、そんなことが起こらなければよかったのに…」
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ……そういえば……」
大木の上に横たわっていたことを思い出しながら。
[メイン]
小倉 ひかり :
「………中村さんは……じゃあこうして……咲かない桜が、咲くまで
ずっと……ずっと、ずっと、ずーーっと……ここで一人で……いる……
………そ、そんなの……寂しくない、ですか……!?」
[メイン] 小倉 ひかり : ズイッ!と、中村の前へ体を押し出し、接近する。
[メイン]
中村豊 :
「寂しくないと言われれば確かにその通りだね」
「でもこうやってぼんやりとここにいることに慣れてしまってね」
[メイン] 小倉 ひかり : 「………………」
[メイン] 小倉 ひかり : 「……それは、本当、ですか?」
[メイン] 中村豊 : 「あはは…もう半世紀以上もいるからね」
[メイン]
小倉 ひかり :
「は、半世紀!?そ、それって、えっとえっと!?
何年です!?えーーーと!!」
[メイン] 小倉 ひかり : わたわたと五本指を曲げながら見つめ。
[メイン]
中村豊 :
「僕がこの家に戻ってきたのが1949年の夏頃だったかな」
「その1年後に病気で亡くなってしまって、それからずっとだね」
[メイン] 小倉 ひかり : ぽかーーん。とした表情となる。
[メイン] 小倉 ひかり : 「そ、そんな長く、ずっと、一人、で………」
[メイン]
小倉 ひかり :
……私は、ライフル射撃部のみんながいなくなって
一人ぼっちになって、すっごく……すごく寂しい、のに……。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……中村さんは、強い人、なんですね……」
[メイン] 中村豊 : 「…どうなんだろうね」
[メイン] 中村豊 : 「僕の未練に君を巻き込んでしまっているから…」
[メイン] 小倉 ひかり : 「……………」
[メイン]
小倉 ひかり :
拳を、きゅっと握り締め。
バッ!と立ち上がる。
[メイン] 小倉 ひかり : そして勢いよく首を横に振り。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……いえ!大丈夫です!!
・・・・・
慣れてますから!!」
[メイン] 小倉 ひかり : キッパリと、中村を見つめ、そう断言し。
[メイン] 小倉 ひかり : そうして中村の方へ歩み。
[メイン]
中村豊 :
「慣れている?」
その言葉にきょとんとした表情を見せる。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……あの!お節介でなければですが……!!
……あ、えっと、慣れてるっていうのは……あうぅ、えーーっと……」
[メイン] 小倉 ひかり : 口がどもりつつも。
[メイン]
小倉 ひかり :
「そ、それよりも!……桜!!
そう!桜です!!」
[メイン] 小倉 ひかり : 「………満開に咲き誇る桜!!!」
[メイン] 中村豊 : 「うん?桜がどうかしたのかい?」
[メイン]
小倉 ひかり :
「……もし、中村さんにとって……それが未練で
ずっと、ずーっと、中村さんをここ閉じ込めている要因なら……」
[メイン] 小倉 ひかり : 「……私!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
「中村さんに、満開に咲き誇る桜を、見せたいです!!」
─────と、ひかりの"願い"を伝える。
[メイン] 中村豊 : 「…!」
[メイン] 中村豊 :
[メイン]
中村豊 :
「それは…できるのならぜひ見てみたいね」
ひかりの発言に驚いた表情を見せたあと、ニッコリと微笑む。
[メイン] 小倉 ひかり : その微笑みに。
[メイン] 小倉 ひかり : ニカッ!と微笑み返す。
[メイン] 小倉 ひかり : 「─────もちろんです!!」
[メイン] 中村豊 : 「それなら僕もできることは手伝いたいんだけど…」
[メイン] 小倉 ひかり : あ、大丈夫です!と中村を宥めつつ。
[メイン] 小倉 ひかり : そして自信満々に、自身の胸辺りを叩き。
[メイン] 小倉 ひかり : 「私は……正直!どうするか分かんないです!でも……!!」
[メイン] 小倉 ひかり : 「─────私には、頼れる友達がいるので!!」
[メイン] 小倉 ひかり : 安心してください!と、満面の笑みを見せる。
[メイン]
中村豊 :
「…それは頼もしいね」
ひかりの微笑みに同じように笑顔で返す。
[メイン] 小倉 ひかり : そうして立ち上がった拍子に、何かが見える。
[メイン] 小倉 ひかり : ひかりの視線の先は、机。
[メイン] GM : 小さな机だが引き出しがあり、鍵がかかっていることがわかります。
[メイン] 小倉 ひかり : 中村さんの、大事なものを入れてるのかなー……?と思うだけ、思いながら。
[メイン] 小倉 ひかり : ズドォオオンッ!!!!と、大きな音が響く。
[メイン] 小倉 ひかり : ひかりの体と、大きな赤いリボンがビクりと跳ね上がり。
[メイン] 小倉 ひかり : 「えっ……!?何!?何!?!?」
[メイン]
小倉 ひかり :
辺りを見渡しながらも─────。
庭の方から聞こえた、この轟音には……覚えが、あった。
[メイン]
中村豊 :
「今日は騒がしいね」
言葉とは裏腹に少し嬉しそうな表情で
[メイン]
小倉 ひかり :
「……ぁ……もしかして……
……トリックスターちゃん……?」
[メイン] 小倉 ひかり : あ、あはは……と、中村に愛想笑いしつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……そ、そうだ!せっかくなので……中村さん!
私の友達も紹介しますね!こういう時に、すっごく頼れる子ばかりなの!」
[メイン]
中村豊 :
「君以外にもお客さんが来ているのですね」
「ええ、ぜひお願いします」
[メイン] 小倉 ひかり : はい!とにこやかな笑顔を見せる。
[メイン] 小倉 ひかり : そうしてひかりは、中村と共に、寝室から出て行くのであった。
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン3] system : [ 本居 小鈴 ] SAN : 29 → 27
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして渡り廊下で、バラッバラに行動していた一同は顔を合わせる形となる。
そこでトリックスターとひかりは、この場においての初の顔合わせともなる。
そして、ひかりの後ろには、1人の青年が立っていた。
[メイン]
小倉 ひかり :
寝室における出来事を全て話す。
この、中村豊という名の青年が既に亡くなっていること
そして、満開に咲き誇る桜を見ることができなかったという未練が、彼をこの場に半世紀以上も縛り付けていること。
[メイン] 小倉 ひかり : そして─────ひかりが、彼に、その桜を見せてあげたいという想いを!
[メイン] 小倉 ひかり : 「……というわけなの!お願い!!」
[メイン] 小倉 ひかり : ぺこっ、と3人へ頭を下げる。
[メイン]
立華 かなで :
別にいい、と言うように真っ先に頷き
そのまま残りの2人の方に視線を送る
[メイン]
トリックスター :
「う~ん、まあいいよ」
[メイン]
立華 かなで :
その際、自分が見た物についても簡潔に話す
……倉庫の鍵は空いていた、と嘘を一つだけ吐いたが
まあ、問題無いだろう
[メイン]
本居 小鈴 :
「桜かあ……大きい木よね」
大木を思い返して。
[メイン]
本居 小鈴 :
「私も咲くとこ見たいな。やっちゃおう!」
にこっと。
[メイン]
小倉 ひかり :
3人の返答に、ぱぁ!と表情を明るくさせ。
無邪気な笑顔になる。
[メイン] 小倉 ひかり : 「ありがとう!かなでちゃん!トリックスターちゃん!小鈴ちゃん!」
[メイン]
小倉 ひかり :
えへへ!これが私の、自慢の友達です!と
中村へドヤ顔を向ける。
[メイン]
立華 かなで :
そんなことより、と
残った最後の一部屋の方を見る
[メイン] 中村豊 : 「いやぁ驚いた。まさか4人もお客さんがいるとは…」
[メイン]
本居 小鈴 :
ひかりに別にいいよ。と手を振りながら良いムードの中で自分の情報も共有する。書類や本も見せた。
この流れなら成果無しでも怒られないだろう……。
[メイン]
小倉 ひかり :
そうして、かなでちゃん、そして小鈴ちゃんの集めてくれた情報を
ふむふむ……と聞きながらも、ちんぷんかんぷん顔。
[メイン]
立華 かなで :
じーーーーー。
小鈴の方を見る。
[メイン] 小倉 ひかり : ……こういう分野は、きっと……みんなの方が得意、だから!うん!
[メイン]
本居 小鈴 :
…………!?
ビクッビクッ!
[メイン] 小倉 ひかり : て、適材適所、だよね?……ね?
[メイン] 中村豊 : 「それでは皆さんよろしくお願いしますね」
[メイン] トリックスター : 「は~いよろしくぅ!」
[メイン] 立華 かなで : 小鈴に向けていた視線を、再び部屋に戻す
[メイン] 立華 かなで : こくり、と頷いて
[メイン]
本居 小鈴 :
「ま、任せてくださいよ!それはもうっっっ!!!!」
詰め寄らん勢いで承諾して視線から逃れに行く。
[メイン] 本居 小鈴 : 「あ、かなでさん!そっちのお部屋が気になりますかぁー!」
[メイン]
小倉 ひかり :
かなでと小鈴の、いつものような、日常を彷彿とさせるやり取りに
ひかりも和やかな顔になりつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
「む……確かに!そこのお部屋はまだ入ったことないもんね!
………それに、まだ桜を咲かせる方法も分かんないし……」
[メイン] 小倉 ひかり : ひかりの大きな赤いリボンが垂れさがる。
[メイン] 本居 小鈴 : 前から思ってたけどこのリボン神経通ってるの?
[メイン] 小倉 ひかり : ぴょこ、ぴょこ。と小鈴の視線に合わせ、動くリボン。
[メイン] 小倉 ひかり : まるでウサギの耳のようだ。
[メイン]
本居 小鈴 :
「と、とりあえず。今まで一度も入ったことのない……
”茶の間”、入りましょう!」
目がいやおうにもリボンに引き寄せられつつ。
[メイン]
立華 かなで :
関わらない方が吉だろうに。
そのまま、先に入るように促して
[メイン] 小倉 ひかり : こくりと頷き、茶の間の扉を、開く!
[メイン] トリックスター : 茶の間にお邪魔しま~す
[メイン] 立華 かなで : 一番最後に入る
[メイン] 本居 小鈴 : 踏み込んでいく
[メイン]
GM :
和室に【ちゃぶ台】が置かれた茶の間。
壁際には【柱時計】があり、奥は【台所】になっている。
[メイン]
小倉 ひかり :
まず目に入ったちゃぶ台の方を見る。
普通のお茶の間なのかなー?なんて呟きながら。
[メイン] GM : 一般的なちゃぶ台。【日めくりカレンダー】と【花瓶】が置いてある。
[メイン]
小倉 ひかり :
「むむむ?」
と、日めくりカレンダーを手に取り、見る。
[メイン]
GM :
卓上に置く大きさの日めくりカレンダー。年、月、日が書かれている。
破りとるのではなく、リングノートのように捲っていく形式のものだ。
古びた様子はなく、見えるように掲示してあるのは今日の日付だ。
<アイデア>を振れますね
[メイン]
小倉 ひかり :
「普通のカレンダーかな?」
と、隣に立つかなでへ話しかける。
[メイン]
立華 かなで :
「………どうかしら」
と、手に取って
[メイン] 立華 かなで : ccb<=65 アイデアは普通なんだよな… (1D100<=65) > 75 > 失敗
[メイン]
GM :
少し違和感を覚えますがそれだけですね
<目星>か中を見る宣言ができます
[メイン]
立華 かなで :
そのまま中を見る
……あまり人のものを見るのは気が引けるが
[メイン] GM : 365日全て揃っているが、今日の日付以外1950年になっていることに気付く。
[メイン]
立華 かなで :
……今は、確か
…………
[メイン] 小倉 ひかり : そんなかなでの思考の最中。ひかりはというと、花瓶の方に注目していた。
[メイン]
GM :
細長く美しい花瓶に、花びらが5枚ある白い花が活けてある。
花は美しく咲き誇っている。
<アイデア>を振れますね
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=(15*5) 【アイデア】 (1D100<=75) > 87 > 失敗
[メイン] 小倉 ひかり : おわー
[メイン] トリックスター : 🌈
[メイン] トリックスター : 私が行くか
[メイン]
GM :
少し違和感を覚えますがそれだけですね
<生物学>または<博識学>または<知識-20>を振れます
[メイン] トリックスター : いやここかなでに任せた方がいいか
[メイン]
立華 かなで :
ちらり、と
カレンダーから視線を移して
[メイン]
GM :
かなではその花がクロッカスの花だと分かる。
またクロッカスの花言葉は「切望」「あなたを待っています」だと分かる。
しかし、クロッカスの花弁は6枚のはずが、既に1枚ちってしまっているようです。
[メイン] 立華 かなで : ……一枚だけ、花弁が
[メイン]
立華 かなで :
まだわからない。
何も、まだ。
[メイン] 本居 小鈴 : ……
[メイン]
本居 小鈴 :
そして。二人に対し。
その頃の小鈴はと言えば、二人を横目に時計を観察していた。
[メイン] GM : アンティークな柱時計。しかしその針は、少し進んだりまた前へ戻ったりと不気味な動きをしている。まるで時間が狂ってしまったかのような感覚を覚える。SANc(0/1d2)
[メイン] 本居 小鈴 : ccb<=27 (1D100<=27) > 95 > 失敗
[メイン] 本居 小鈴 : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] system : [ 本居 小鈴 ] SAN : 27 → 26
[メイン] 本居 小鈴 : あの。みんなの話聞いてる感じだと。
[メイン] 本居 小鈴 : 私だけ的確に。怖い目にあってる気がするのよね。
[メイン] 本居 小鈴 : 時計は他になにも?
[メイン] GM : なにも
[メイン] 本居 小鈴 : ゾッ!!!!!!!!!??????!?
[メイン] 本居 小鈴 : ……という感覚を背筋に背負って、時計から目を逸らした。
[メイン]
GM :
トリックスターが台所に向かうと、流し、【食器棚】、【冷蔵庫】、コンロなどがある一般的な台所だとわかります。
どれもレトロで、かつて使われていた製品なのだろうと予想できる。
しかし、全て汚れて動かない。
[メイン] トリックスター : 冷蔵庫から
[メイン] GM : 扉にメモが貼ってある。
[メイン] トリックスター : よむ
[メイン]
GM :
「かつてはそこにあったもの かつては動いていたもの
今しかできないこと 今しかわからないもの
−−を叶えるには −を使い分けることだ」
−の部分は劣化してしまって読めない。
<目星>または裏を見る宣言をできますね
[メイン] トリックスター : まず目星
[メイン] トリックスター : CCB<=90 目星 (1D100<=90) > 31 > 成功
[メイン] GM : 何かが書かれていたようだが、文字が掠れて読めない。
[メイン] トリックスター : 裏確認
[メイン] GM : 裏の情報ですね
[メイン] トリックスター : 🌈
[メイン] トリックスター : あと冷蔵庫の中も
[メイン] GM : 冷蔵庫の中には何も入っていない。
[メイン] トリックスター : えっ完全に空?
[メイン] GM : はい
[メイン] トリックスター : じゃあ次に食器棚を
[メイン] GM : 食器棚を開けると、食器の間に小さな鍵を見つける。
[メイン] トリックスター : 拾う
[メイン] GM : 拾いました
[メイン] トリックスター : 「食べ物は無いのに食器はあるのね…」
[メイン] トリックスター : 全員の所に戻る
[メイン] 小倉 ひかり : 「……ん?その鍵って……」
[メイン] 小倉 ひかり : トリックスターが持つ鍵を見て、寝室にある机を思い出す。
[メイン] トリックスター : 「開けて無いとこあった?」
[メイン] 小倉 ひかり : こくりと頷く。
[メイン] 小倉 ひかり : 「そういえば中村さんのお部屋にあった机……鍵が閉まっていたような……」
[メイン]
小倉 ひかり :
ちらりと、中村さんの方を向きつつ。
許可を伺う。
[メイン]
中村豊 :
「構いませんよ」
ニッコリと笑顔を見せ頷く。
[メイン]
小倉 ひかり :
えへへ、ありがとうございます!
と、申し訳なさげに笑いながら。
[メイン] 小倉 ひかり : トリックスターと一緒に、寝室へと戻り、机の鍵を開ける。
[メイン] トリックスター : 鍵を指でヒュンヒュン回してついていく
[メイン] GM : 引き出しを開けると、中から一冊の日記が出てくる。
[メイン] トリックスター : ヨ・ムゥ
[メイン]
GM :
青年の日記のようだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1949/9/13
久々に家に帰ってきた。
戦争が終わってから少し経って、やっと帰って来られるようになったみたいだ。
家も、庭の桜も無事でよかった。
1949/11/5
病気が少し悪くなったみたいだ。
もう治らないのは分かってる。この家で最期を過ごせたら満足だ。
1950/1/24
お医者さまに今年の夏は越せないだろうと言われた。
悲しいけど、仕方ない。
せめてもう一度だけ桜の花が見たかったから、春を過ごせるならそれでいい。
1950/3/23
今日、軽い地震があった。
不安だったけど、特に被害がなくて良かった。
1950/4/9
桜の花が咲かない。普段なら満開になる時期なのに。
それどころか枯れてきているみたいだ。
どうしてだろう、最期に花が見たかったのに。
1950/5/23
今日、桜の木を調査してもらった。
何かに根をやられてしまったみたいだ。
1950/6/12
最近は息をするのも苦しい。その時ももうすぐなんだと思う。
桜はすっかり枯れてしまった。
1950/7/8
みんなありがとう
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
記述はこれで終わっている。
[メイン]
トリックスター :
「ふぅん…」
見た日記はひかりに投げて渡す
[メイン] 小倉 ひかり : わわっ!?と受け取り。
[メイン] 小倉 ひかり : その日記を読み、むむむぅ……と、唸る。
[メイン]
小倉 ひかり :
……そこに書かれていた、中村さんの無念。
その念がひしひしと伝わるようで、胸がちくりとする。
[メイン] 小倉 ひかり : ………?
[メイン] 小倉 ひかり : "みんなありがとう"
[メイン]
小倉 ひかり :
ここだけ、少し引っかかるようなものがあるが─────。
それよりも。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……とにかく、桜を咲かせる方法を探さなくちゃ……だね!!」
[メイン] トリックスター : 「…うん、そうだね!」
[メイン]
小倉 ひかり :
えへへ!と、トリックスターの返事に微笑み。
そうして、茶の間へと二人で一緒に戻る。
[メイン]
本居 小鈴 :
茶の間で、かなでの様子を興味津々な感じで見ていた。
主に手元を。
[メイン] 立華 かなで : ……。
[メイン] 立華 かなで : 突然の来訪なのもあり、視界に収めていなかったので
[メイン] 立華 かなで : カレンダーを腕に挟んだ状態で見ていたのもあり
[メイン]
立華 かなで :
驚いたわけではない。
が、警戒か他の理由か
咄嗟に、本当に咄嗟に
腕を挙げてしまった
[メイン] 立華 かなで : カレンダーは捲られ、現れた日付は3/23を示しており──────
[メイン]
GM :
カレンダーを捲ると、その途端探索者全員に酷い目眩が起こる。
いや、目眩ではない。景色がぐるぐると混ぜ合わされるように見えるその現象は目の錯覚ではなく、まさに景色自体が歪んでいるのだ、と探索者は理解することだろう。
[メイン] GM : 先程まで行ったり来たりと不確定な動きをしていた柱時計の針が、まるで確固たる意志を持っているかのように逆回りに回転していく。
[メイン]
GM :
しばらくするとその歪みは止まり、再び現れた部屋は先程とは打って変わって生活感を持って整ったものになっていた。
奇妙な現象を目の当たりにした探索者はSANc(0/1d3)
[メイン]
GM :
ふと花瓶に目をやると、活けられた花の花弁が一枚落ちていた。
残り4枚
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 56 > 成功
[メイン] 本居 小鈴 : ccb<=26 (1D100<=26) > 14 > 成功
[メイン] 立華 かなで : ccb<=75 (1D100<=75) > 38 > 成功
[メイン] トリックスター : CCB<=55 (1D100<=55) > 35 > 成功
[メイン] 小倉 ひかり : 「……っ………!?」
[メイン]
本居 小鈴 :
「おわぁああああああ~~
~
~~~………! ~
~ ~
~~~~~~~~~~」
[メイン] 立華 かなで : 何食わぬ顔で、景色を見る
[メイン]
小倉 ひかり :
ぐらりと、自分自身が、いや、自分がいる空間そのものが捻じ曲がるような
眩暈以上の感覚に苛まれ─────。
[メイン] 小倉 ひかり : 気が付くと、そこは………。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……あれ……?……?」
……さっきと、同じ場所。それでも……どこか、違う。
[メイン] 立華 かなで : いや、少しばかり目は開いているか
[メイン] トリックスター : ぐにゃあああああ~~~~~・・・・・
[メイン]
本居 小鈴 :
「すごいグルグルしたわ……」
ゲッソリと。
[メイン] トリックスター : 「……!?」
[メイン]
立華 かなで :
「………そうね」
[メイン]
小倉 ひかり :
「み、みんな無事……!?……みたい、だね……!
……良かったぁ……」
[メイン] 小倉 ひかり : ホッ、と胸を撫で下ろしつつ。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……え、えぇっと……こ、今度は……どう、なってるの……?」
[メイン] トリックスター : 「え…ええうん何とか…」
[メイン] トリックスター : 「見た感じは何も変わってないけど…」
[メイン] 立華 かなで : 「…………」
[メイン]
中村豊 :
「不思議な感覚はしましたが…」
辺りを見回しながら
[メイン] トリックスター : 冷蔵庫の中身確認
[メイン]
本居 小鈴 :
「まるで……時間が巻き戻ったみたい?捲られたカレンダァや、逆回りした時計と一緒に……」
きょろきょろ。
いくらか新しくなった室内を見回す。
[メイン]
小倉 ひかり :
「そう、だね……?」
とトリックスターに頷きつつ。茶の間の外の景色を覗く。
[メイン] GM : 冷蔵庫の中にはいくつかの食材や飲み物が入っている。全て口にできそうだ。
[メイン] トリックスター : 「…今度は入ってる」
[メイン]
トリックスター :
飲み物とります
ペプシツイストある?
[メイン] GM : <幸運>どうぞ
[メイン] トリックスター : CCB<=55 (1D100<=55) > 4 > 決定的成功/スペシャル
[メイン] トリックスター : !
[メイン] トリックスター : 後やっぱコカ・コーラ(コカイン入り)で
[メイン]
GM :
わかりました
コーラが入っていますね
[メイン] トリックスター : 「…当時のコーラって事は…」
[メイン] トリックスター : 数本貰います
[メイン] トリックスター : あと一本飲みます
[メイン] GM : わかりました
[メイン]
立華 かなで :
「…………」
小鈴に視線をやる
早く行け、と言わんばかりに
[メイン] トリックスター : ゴクッゴクッゴクッ…
[メイン]
本居 小鈴 :
「…………!!?」
ゾッ
[メイン]
トリックスター :
ぐわん
ぐわん
[メイン] 本居 小鈴 : 「……コーラ飲んでる場合じゃないでしょうっ!!」
[メイン] 小倉 ひかり : 「………え!?ちょ、トリックスターちゃん!?大丈夫!?!?!?」
[メイン]
トリックスター :
「………!」
き…効くぅ~~~~!!
[メイン] 小倉 ひかり : 「な、中村さん……!?飲んで大丈夫なものなんです……!?」
[メイン] 立華 かなで : 「それ、コカイン入りよね」
[メイン] 小倉 ひかり : 「!?!?!?!?!?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「麻薬じゃないですか」
[メイン] 小倉 ひかり : 「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
[メイン] 中村豊 : 「うん?僕は好んで飲んでいたけど」
[メイン] 小倉 ひかり : 「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!!??!?!」
[メイン] 本居 小鈴 : 「麻薬じゃないですか」
[メイン] トリックスター : 「ふう…皆も飲む?」
[メイン] 小倉 ひかり : 「──────────」
[メイン] 小倉 ひかり : 絶句状態。口をパクパクとさせながら。
[メイン] 本居 小鈴 : 「麻薬じゃないですか。……3回目も言わせないでよ!」
[メイン] 立華 かなで : 「当時はともかく、あたし達は現代人なのだけど」
[メイン]
小倉 ひかり :
「ちょっ!ダメだよトリックスターちゃん!?だめ!
ぺー!しなくちゃ!ぺー!って!」
[メイン] 立華 かなで : 「そんなことより」
[メイン] トリックスター : 「大丈夫大丈夫、ここ現代じゃないから!」
[メイン] 小倉 ひかり : わたわたと、忙しく腕を動かしつつ。大きな赤いリボンもぴょこぴょこと。
[メイン] 立華 かなで : 「過去に戻ったなら、他にやることもあるでしょう?」
[メイン] 小倉 ひかり : そして、かなでの方へ視線を向ける。
[メイン]
本居 小鈴 :
ううん、そういわれると飲みたくもなるが。
かなでさんの前でやるわけには。
[メイン]
小倉 ひかり :
「過去………
……あ、そっか!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
今これ……私達、過去に戻ってる……っていうことかもしれないんだ!
それなら─────!!
[メイン]
立華 かなで :
じーーーーー。
怪しげな小鈴の方を向きながら、次に次にと促す
[メイン] 小倉 ひかり : 納得したように、手のひらに拳をポン、と置き。
[メイン]
本居 小鈴 :
「今の日付は……3/23でしたね──かなでさんがビックリしてた時、手元を見ていました」
ビックゥ
[メイン] トリックスター : 「色々変わってるだろうね、冷蔵庫の中身も変わってたし」
[メイン] 立華 かなで : 「そうね」
[メイン] 小倉 ひかり : 「3月23日……それなら!まだ桜、咲いてるかも!?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「やややや、やることはぁ……!!?」
[メイン] トリックスター : 「外に出る?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「情報をまとめると。この日、確か……」
[メイン] 小倉 ひかり : トリックスターの言葉に、強く、何度も頷く。
[メイン] 本居 小鈴 : 「そ、その前に!」
[メイン]
小倉 ひかり :
「行こう!外に!中村さんも早く!桜ですよ桜!」
子どものようにはしゃぎながらも。
[メイン] 小倉 ひかり : ほへ?と小鈴の方へ顔を向ける。
[メイン] 立華 かなで : 「『他もこの部屋のように変わっているから、探してみない?』かしら?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「そう!まさに!そんな感じのことを言いたかったわけです!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
「むむむっ……!で、でもでも!庭に桜、咲いてるかもだから……
それなら、早く中村さんに見せたいっ!」
[メイン] 立華 かなで : 「あなたがそうしたいのであれば、どうぞお好きに」
[メイン] 小倉 ひかり : ふんすっ!と鼻息を吹き出し、強く頷く。
[メイン] トリックスター : (待てよ…それなら倉庫には当時の貴重なあれこれが…?)
[メイン] トリックスター : 「……私倉庫にイキタイナ!」
[メイン] 立華 かなで : ひかりの方を見て、言い放って
[メイン] 中村豊 : 「僕も桜が咲いてるのならぜひ見てみたいのですが…」
[メイン] 本居 小鈴 : 「とりあえず。私は私が調べた……浴室を見てみますね」
[メイン]
小倉 ひかり :
では中村さん!庭へ行きましょう!と
庭へと駆け出す。
[メイン] 本居 小鈴 : これ以上かなでさんに見られる前にスタコラっ!
[メイン] トリックスター : ここから離れる前についでに冷蔵庫のメモみたい
[メイン]
GM :
「かつてはそこにあったもの かつては動いていたもの
今しかできないこと 今しかわからないもの
切望を叶えるには 時を使い分けることだ」
[メイン] GM : 裏には「異端者の干渉は時空の歪みに飲まれない」と書かれていますね
[メイン] トリックスター : ふむ…
[メイン] トリックスター : ではメモをポケットに入れて倉庫へ
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
小倉 ひかり :
─────そうしてひかりは、家屋内をばたばたと走り
そして、和室を抜け、縁側へと立ち。庭を見渡す。
[メイン]
GM :
庭に出ると、最初に見た大木が元気な姿をしているのがわかる。
ポツポツと花は咲いているが、まだ蕾が多いように見える。
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ……れ…… ……まだ、咲いてない……」
ガッカリとしたように項垂れる。
ひかりの大きな、赤いリボンも同じように垂れ下がる。
[メイン]
中村豊 :
「そういえば…」
記憶を辿るように
[メイン] 小倉 ひかり : 「……?」
[メイン] 中村豊 : 「まだ肌寒いこの時期に、今と同じように桜の木を眺めた覚えがありますね」
[メイン]
中村豊 :
「あの時もまだ満開ではありませんでしたね」
少し寂しそうに
[メイン] 小倉 ひかり : 「えっ……!?じ、じゃあ……それじゃあ、えっと……!」
[メイン] 小倉 ひかり : かなでが持っていたカレンダーに記載された日にちを思い出す。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……今この時間は、本当に……3月23日……っていうこと、なんですか……!?」
[メイン] 中村豊 : 「そうですね…」
[メイン] 中村豊 : 「あの時と同じように思えます」
[メイン] 小倉 ひかり : ふむむぅ、と訝しげな表情になりつつ。
[メイン]
小倉 ひかり :
……そういえば……3/23って、何かがあった……みたいなことを
みんなから聞いたような……。
[メイン] 小倉 ひかり : と、思案を巡らせていると。
[メイン]
立華 かなで :
玄関の戸を開ける音を出しつつ
シャベルを持った少女が
[メイン] 小倉 ひかり : 「………!あ、かなでちゃん……?」
[メイン] 小倉 ひかり : 手に持ったシャベルに、ハテナマークを浮かべながら。
[メイン] 中村豊 : かなでの方に目を向ける。
[メイン] 立華 かなで : そのまま、2人の元にまで向かって
[メイン]
立華 かなで :
「……後でわかる」
と、言いながら
シャベルで地面を掘り出し始める
[メイン]
GM :
かなでは庭を掘り返す。
地面に突き立てたシャベルに、ぐにゅん、と気味の悪い感触が伝わった。
[メイン] 小倉 ひかり : 「………?……???」
[メイン] 立華 かなで : 「やっぱり」
[メイン] 立華 かなで : 「思い返して、小鈴の話を」
[メイン] 小倉 ひかり : よく分からない、といったような表情でその行為を見届けると。
[メイン]
小倉 ひかり :
「え?……小鈴ちゃんの話……えっと、えっと……
……あ。」
[メイン] 小倉 ひかり : そういえば、木の根っこが、腐っちゃって……。
[メイン]
小倉 ひかり :
その原因に……。
………ゴルゴンゾーラ?
[メイン] 立華 かなで : 「今日この日の地震は、災害とかではなく」
[メイン] 立華 かなで : 「多分、今から出るのが原因」
[メイン]
小倉 ひかり :
「……………!」
その言葉に、目を少し見開く。そして、悪寒が走る。
[メイン]
立華 かなで :
一部が欠損した書類
[メイン] 小倉 ひかり : 記憶にある、奇妙な文章。
[メイン] 小倉 ひかり : それはひかりを、警戒態勢へと運ばせるには十分過ぎるほど、大きな理由だった。
[メイン]
立華 かなで :
おおよそ、2ヶ月前だろうか
書類が正しいのなら、きっと合っているはずだ
[メイン]
小倉 ひかり :
かなでの後ろで、咄嗟にケースから─────ベレッタM70/90を取り出す。
みんなには、モデルガンと称しているものだが。実銃だ。
[メイン]
小倉 ひかり :
照準器越しに、かなでが掘り下げる先を見通す。
庭に吹く風が、ひかりの金髪と赤いリボンを揺らめかせる。
いつもの無邪気なひかりの表情とは打って変わり、戦人の顔に。
[メイン] GM : かなでが掘る地面の先から、ゴゴゴ、という地鳴りの後に庭の土がボコリ、と盛り上がった。
[メイン]
小倉 ひかり :
揺れる大地に、ほんの少しの焦燥感を覚えながらも
姿勢は真っ直ぐ。銃を構えたまま─────。
冷や汗が、首筋を伝う。
[メイン] 立華 かなで : 咄嗟にひかりの前にまで跳躍し、構える
[メイン]
トリックスター :
「かなで~どこ~?」
色々さがしていたが何処にもいなかったため外に出てきた
[メイン]
立華 かなで :
勘でわかる
迂闊だった。今から出るものを見せるのは────
[メイン] 小倉 ひかり : ─────"冒涜"だ。
[メイン] 立華 かなで : 「待って、今はダメ!」
[メイン]
トリックスター :
「?」
何の事?という顔でふと隆起した土を見てしまう
[メイン]
クトーニアン :
そこから出てきたのは、人ほどの大きさの芋虫だ。
揺れ動く触腕と灰色がかった身体。黒い色の汁気を絶え間なく垂らし、獲物を探すかのようにコブのような膨らんだ脳を右へ左へ動かしていた。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……中村さん、下がってくださいッッ!!!」
ひかりもまた、叫ぶ。
[メイン] GM : 名状しがたい生き物を見たことによりSANc(1/1d10)
[メイン] トリックスター : CCB<=55 (1D100<=55) > 36 > 成功
[メイン] 立華 かなで : ccb<=75 (1D100<=75) > 73 > 成功
[メイン] 小倉 ひかり : ぴりりと、肌に小さな電撃のようなものが迸る。
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 95 > 失敗
[メイン] system : [ トリックスター ] SAN : 55 → 54
[メイン] 小倉 ひかり : あ、これはまずい
[メイン] トリックスター : あ…
[メイン]
中村豊 :
「は、はい!」
ひかりの声に反応して後ろに下がる。
[メイン] 小倉 ひかり : 1d10 (1D10) > 7
[メイン] system : [ 小倉 ひかり ] SAN : 70 → 63
[メイン] 小倉 ひかり : まずいやつだ
[メイン] トリックスター : アイデア失敗!アイデア失敗!
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=(15*5) 【アイデア】 (1D100<=75) > 81 > 失敗
[メイン] 小倉 ひかり : セーフ!
[メイン] トリックスター : ヨシ!
[メイン] トリックスター : 「……!?」
[メイン] トリックスター : 「な…何あれ、キモ…」
[メイン] 立華 かなで : その反応は此方もしたかった所なのだが、1人したおかげで少しだけ冷静になれた
[メイン]
小倉 ひかり :
ぶわりと脂汗が額に滲む。この嫌な感覚。
いつ味わっても、嫌だった。
[メイン] 立華 かなで : だからこそ、優先順位を"作った"
[メイン]
小倉 ひかり :
私達が普段、謳歌してきた"日常"が
私達が普段、過ごしてきた友達との日々が。
[メイン] 小倉 ひかり : まるで、この存在にとってはちっぽけのような……そんな風に思ってしまいそうになるから。
[メイン]
小倉 ひかり :
コズミックホラー
"宇宙的恐怖"。
[メイン]
小倉 ひかり :
─────だからこそ、立ち向かわないといけない。
私達が生きてきた軌跡は、無駄なんかじゃないって、証明するために。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……かなでちゃん、トリックスターちゃん
……お願い!!」
[メイン]
小倉 ひかり :
─────"信頼"する、"友達"へそう呼び掛ける。
共に戦うことを、共に立ち向かうことを。
[メイン] 立華 かなで : 「………」
[メイン]
トリックスター :
「全く…何やらかしたんだか…」
溜息をつきながらも臨戦態勢に入る
[メイン] クトーニアン : 幼虫は探索者達の姿を認めたのか、その蠢く触腕を伸ばしてくる。
[メイン]
立華 かなで :
対する少女は、シャベルを
思いっきり
[メイン]
立華 かなで :
地面に叩きつけた
その分の音は当然、響いて
[メイン] 立華 かなで : 最後の1人に、合図をかけるように
[メイン] 本居 小鈴 : その音に呼び込まれるように、玄関の戸が再び開く!
[メイン]
本居 小鈴 :
「えっ」
そしたらなんだか見覚えのある怪物が
すごいこわい
[メイン]
本居 小鈴 :
色々考えるよりも先、反射的にホースを向け
まあそれはほぼ偶然なのだが
[メイン] 本居 小鈴 : 『かの生物は水分に弱く──』
[メイン] 本居 小鈴 : ホースから水が、怪物向けて噴き出していった
[メイン] クトーニアン : 水をかけると、その生物は苦しそうな鳴き声を上げる。
[メイン] クトーニアン : 「おわァアアア~~~っ!!!」
[メイン] トリックスター : 「コイツ普通にしゃべるんだ…」
[メイン] クトーニアン : 聞くだけで胸が不快になるようなその音を発しながらも、触手を探索者たちに伸ばす。
[メイン] 小倉 ひかり : ─────その瞬間を逃さず。
[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=95 判定【ライフル】 (1D100<=95) > 31 > 成功
[メイン] 小倉 ひかり : 30発連射
[メイン] 小倉 ひかり : 1d30 (1D30) > 24
[メイン] 小倉 ひかり : 24発ヒット
[メイン] 小倉 ひかり : (24*2)d6 ベレッタM70/90 ダメージ (48D6) > 178[6,6,5,4,6,2,2,2,6,3,4,6,1,6,5,5,3,4,3,1,1,1,1,1,5,3,5,1,6,6,3,4,3,3,4,4,5,3,6,6,6,2,5,3,2,1,3,5] > 178
[メイン] 小倉 ひかり : ─────冒涜的存在を撃ち払うように、連射。
[メイン]
小倉 ひかり :
ガガガガガガッ。と火薬の匂いが庭に立ち込め。
そしてその音が鳴り止むと─────。
[メイン] クトーニアン : 少女たちによる放水とライフルの雨を浴び、それが止むころには灰色の幼虫は跡形もなく消え去っていた。
[メイン] GM : 戦闘終了
[メイン] 小倉 ひかり : 額を汗を拭い。ふぅ……と安堵の呼吸を吐き捨てる。
[メイン]
小倉 ひかり :
まだ心臓は脈動する。
ライフルの銃口からは、モクモクと煙がうっすらと昇り。
[メイン]
立華 かなで :
「…………」
じーっと、ひかりの方を見る
[メイン] 小倉 ひかり : 「……うぇえっ……!?」
[メイン]
立華 かなで :
アレは打ち滅ぼされた
……正直、少し危うかったけれど
[メイン] 小倉 ひかり : 凝視されていることに気が付き、ビクりと体が跳ね上がる。
[メイン]
小倉 ひかり :
「あ、あうぅ、え、えっと、えっと……」
たらりと、汗が落ちる。
[メイン]
本居 小鈴 :
うぇぇぇ……と、
クトーニアンの跡に放水し続けている。
[メイン]
トリックスター :
「……いや~お見事…」
銃弾で跡形もなくなった存在を見て
[メイン]
中村豊 :
「だ、大丈夫ですか?」
銃声が聞こえましたが…と少女達の元に顔を出す。
[メイン] 本居 小鈴 : 「モデルガンの威力って……すごいわね」
[メイン] 立華 かなで : 「……この一件が終わったら、あたしの元に来るように」
[メイン]
小倉 ひかり :
「!! そ、そう!モデルガン!モデルガンだから!」
あははー!と誤魔化すように笑うも。
[メイン]
小倉 ひかり :
……はい。
と、かなでの一言に素直に返事をし。
[メイン] トリックスター : 「…まあ今更隠す必要もないと思うけど」
[メイン]
小倉 ひかり :
「………」
汗がだくだく。
[メイン] 立華 かなで : 「……これで終わったわけではない」
[メイン]
本居 小鈴 :
「強すぎて本物の銃かと勘違いしたわ!」
のんき
[メイン]
小倉 ひかり :
「………へっ?」
かなでの方を向き。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……あ、そっか!!」
[メイン] 立華 かなで : カレンダーを、ひらひらと
[メイン]
小倉 ひかり :
「桜!桜を見せるんだった!
それでえっと……あのカレンダー!……そう、それ!」
[メイン] 小倉 ひかり : かなでの持つそれを指差し。
[メイン]
本居 小鈴 :
カレンダーに思わずホースを握った手を握りしめて、放水が止まった。
またあのグルグルが来るのだろう。
[メイン]
小倉 ひかり :
中村さんには、多分銃器のことはバレてないと思うから
話題を、カレンダーに、桜に!
[メイン]
本居 小鈴 :
「桜の咲く日は……」
かなでに目をやる。
[メイン] 立華 かなで : 「4/9」
[メイン]
立華 かなで :
カレンダーを捲ろうと
今度は自分の確固たる意志で捲ろうと手を動かす
[メイン]
GM :
カレンダーを捲ると、その途端また探索者全員に酷い目眩が起こる。
そして目の前の風景が少し変化する。
[メイン]
トリックスター :
「うぐっ…」
またこれ…
[メイン]
立華 かなで :
「………っ」
次は、自分の意思でだ
問題はない…他がキツいのなら、もう少しなんとかしないといけないけれど
[メイン] 小倉 ひかり : ひかりは─────真っ直ぐ、大木を見上げる。
[メイン]
本居 小鈴 :
「きゃぁああああああ~~
~
~~~………!」~
~ ~
~~~~~~~~
[メイン] 小倉 ひかり : 眩暈の中、立つ。
[メイン]
GM :
立派に広がった枝には、無数の薄紅色が彩られている。
風が頬を撫でるたびに美しく垂れ下がった枝が揺れ、済んだ水のように鮮やかな空へ小さな花弁が舞い上がっていった。
[メイン] 小倉 ひかり : ひらひらと、ひかりの赤いリボンが─────春風に揺れる。
[メイン] 小倉 ひかり : 肌に感じる、暖かな熱。冬を過ぎ、新しい1年を告げる春の息吹。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……わぁ………!」
[メイン] トリックスター : 「…わぁ」
[メイン]
小倉 ひかり :
眩暈を越えた先に─────視界に映る。
文字通り、満開に咲き誇る、桜。
[メイン] 本居 小鈴 : 「キレイ…………」
[メイン]
小倉 ひかり :
感嘆の声だけ漏らし、ひかりはただただ、見とれていた。
……こうして大きく咲く桜が、こんなにも綺麗だったなんて、と。
その美しさに、目を奪われていた。
[メイン]
小倉 ひかり :
それ以上は何も言葉を紡がず。
かなで、小鈴、トリックスター、そして─────
中村さんと共に、春の訪れの花を見上げていた。
[メイン]
立華 かなで :
声すら出ない
……綺麗だと、素直にそう思った
[メイン]
立華 かなで :
それこそ、花言葉のように
『優美さ』すら感じた、そこにもう一つの花言葉である『誤魔化し』は一切無かった
[メイン]
立華 かなで :
──だけど、ここに留まり続けるのも、いけない
ふと、中村の方を一瞥して
[メイン] 中村豊 : 満開の桜をただただ見つめる。
[メイン] 中村豊 : そして青年は涙で潤んだ顔を綻ばせ、探索者達に笑いかけた。
[メイン]
小倉 ひかり :
その微笑みに、ひかりも嬉しくなり、無邪気な笑みを返す。
切望した、あなたと私の願いを叶えた、この心地良い風の中。
[メイン]
中村豊 :
「またこの桜が咲く姿を見られるとは思っていませんでした」
「本当に、皆さんありがとうございました」
[メイン]
小倉 ひかり :
「……えへへ、でも……それは、中村さんがずっと
"願い"続けてきたからですよ」
[メイン] 中村豊 : ひかりの言葉にニコリと微笑む。
[メイン] 小倉 ひかり : それにきっと、中村さんだけじゃない。
[メイン] 立華 かなで : 「……満足、出来た?」
[メイン] 中村豊 : 「はい。これで、僕の未練もなくなりました。とても幸せな人生でした」
[メイン] 小倉 ひかり : 中村の涙を見て、ひかりもまた、感極まる思いに。
[メイン] 小倉 ひかり : 胸の奥から込み上げてくる感情は、止められず。
[メイン] 立華 かなで : 「…………」
[メイン]
本居 小鈴 :
「未練……あ」
門の一文や、ひかりから聞いた中村の話を思い出す。
[メイン]
小倉 ひかり :
「っ…… ……そう、ですか……
……それなら、私もっ……良かった、です……!」
[メイン]
小倉 ひかり :
震え声で、そう紡ぐ。
ひかりの朱色の瞳は、揺れる。
[メイン] 立華 かなで : 「…………貴方が」
[メイン] 立華 かなで : 「今まで生きていてよかったと思えたのなら、よかった」
[メイン]
立華 かなで :
その表情は、普段の仏頂面とは違って
少しばかり綻んでおり
[メイン] 本居 小鈴 : ……この光景を見たいがために幽霊になってまで出てきたのだと思うと、それもなんとなく納得できるな……
[メイン] 中村豊 : 身体が透けていく。
[メイン]
中村豊 :
「…どうやらそろそろお別れのようですね」
「本当にありがとう。君たちも、君たちの時間に、元いた世界に戻って下さい」
[メイン]
小倉 ひかり :
目元を、裾でゴシゴシと拭き。
そして中村の言葉に、こくりと頷く。
[メイン]
立華 かなで :
「あの世でも、枝垂桜…見れるといいわね」
などと、普段なら誤解を招きそうな発言をするが
表情は綻んだままで
[メイン] 立華 かなで : 「……あるべきところに帰りましょう、あたし達も」
[メイン] トリックスター : 「じゃあね、私はアンタの事良く知らないけど、ひかりがこんだけ入れ込んでるんなら悪い人じゃないんでしょ」
[メイン] トリックスター : ひらひらと手を振る
[メイン] 本居 小鈴 : 「この桜は……ずっと忘れないと思いますっ!」
[メイン] 小倉 ひかり : えへへへ、とトリックスターに、やっぱりまだ涙目ながらも笑い。
[メイン] 小倉 ひかり : そして、中村をじっと見て。
[メイン]
小倉 ひかり :
「……いってらっしゃい!」
これは、寂しい別れなんかじゃないから、だから暖かく送り出す。
[メイン] 中村豊 : 少女たちの言葉を受け、微笑みを見せると同時にその姿は完全に消える。
[メイン]
小倉 ひかり :
……きっと、"扉"は開いた。
私達のあるべき場所へ戻る扉と─────中村さんの、新たな旅路への、扉も。
[メイン]
立華 かなで :
再び、カレンダーを手に取る
丁度、自分達が本来いた日付まで捲って──
[メイン] GM : カレンダーを捲ると、その途端探索者全員に酷い目眩が起こる。
[メイン] 立華 かなで : 三度目だ、慣れている
[メイン]
トリックスター :
「うぐっ…」
3度目でもなれない
[メイン] 小倉 ひかり : 背の小さな少女は、立ったまま。
[メイン] 本居 小鈴 : さすがに、慣れてきた。🌀
[メイン] 立華 かなで : 目眩に対して、堂々としたまま
[メイン] GM : 戻ってきた現代でも桜は変わらず咲いており、家は廃屋から過去と変わらない生活感のある日本家屋になっていた。
[メイン]
GM :
固く閉ざしていた門はいつの間にか大きく開いていた。
その先には光る道と、澄んだ青空が広がっている。
[メイン] 小倉 ひかり : 見えた先にあった青空と桜色のコントラストは、とても綺麗だった。
[メイン]
小倉 ひかり :
大木から舞い落ちた、ひらひらと舞う花弁は
ひかりの鼻にちょこん、と落ちる。
[メイン] 立華 かなで : 「………廃屋では無くなってるわね」
[メイン]
小倉 ひかり :
それを、嬉しそうに指で摘まみ
改めて満開の桜を見上げながら。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……そうだね」
[メイン]
トリックスター :
「それじゃあ景気つけにもう一本!」
コーラを飲む
[メイン]
本居 小鈴 :
「そりゃもう!あんな思いをしたわけですからっ!廃屋の一つや二つ、新居に代わりますよっ!」
新居にはなってない。
[メイン] 小倉 ひかり : 「……って!?コ、コーラ!?持ってきちゃったのーーー!?!?」
[メイン] 立華 かなで : 「あたしの言いたい事、分かるわよね?」
[メイン] 本居 小鈴 : 「今は、21世紀なので。紛うことなく……」
[メイン] トリックスター : 「現世に帰る前に飲めって事でしょ?流石に現代に持ってけないもんね」
[メイン]
立華 かなで :
ヒュン、ヒュン
素振り。
[メイン] 小倉 ひかり : 「飲むのもダメだよぅ!?あーもうどうしよう!?」
[メイン] 立華 かなで : 「不法侵入」
[メイン] 小倉 ひかり : いつもの、和気藹々とした"日常"に戻る。
[メイン] 本居 小鈴 : 「こういう時は……この前見た、小説に書いてあったわね」
[メイン] 小倉 ひかり : 締まらないようで、これが彼女達にとっての、青春。
[メイン]
本居 小鈴 :
「とりあえず、走るの!」
我先にと、門へとダッシュダッシュ
[メイン] 小倉 ひかり : 「と、とにかくっ!出よう!帰ろう!!ね!?」
[メイン] 立華 かなで : 「ほら、早く」
[メイン]
トリックスター :
「しょうがないわね~…」
コーラは玄関に置いていく
[メイン] 立華 かなで : そう言う自分は、皆より少し遅れて
[メイン] 立華 かなで : 門をゆっくりと出て行って
[メイン] トリックスター : まああのコーラはそこまで重要じゃない、捕まるのやだし
[メイン] トリックスター : それに私は欲しいものは手に入れた、財宝と…
[メイン] トリックスター : それに古いコーラの瓶もね
[メイン] 立華 かなで : 最後に、桜の木の方を振り向いて
[メイン] 立華 かなで : 「良かったわね」
[メイン]
立華 かなで :
桜が羽根のように舞い散る中、手を振って
誰かに語りかけるように、呟いたのだった
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] GM : 探索者は門の先へと進む。
[メイン]
GM :
穏やかな春の陽気とどこからか聞こえてくる鳥の声、そして微かに漂う桜の香り。
その心地よさに思わず目を瞑り、もう一度開くと探索者は道に立っていた。
[メイン]
GM :
振り返れば先程までの廃屋はなく、古風な日本家屋の門には「中村」と表札が掛かっている。
その庭に咲いた見事な枝垂れ桜は、風に乗って静かに揺れていた。
[メイン]
GM :
ふと、探索者の胸元に小さな花弁が漂ってくる。
その花に思わず笑みをこぼし、探索者は再び町を歩き出すのだった。
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
小倉 ひかり :
─────春の麗とした季節の中。
"非日常"から、"日常"へと戻ったひかり。
[メイン]
小倉 ひかり :
休日は終わり、また学校生活が始まる。
たくさんの友達と何気ない会話で盛り上がりながら
また楽しい一日が始まる。
[メイン]
小倉 ひかり :
授業はちょっぴりつまらないけど
こうして謳歌できる、ゆったりとしながらも
喧噪した毎日が、ひかりにとっては癒しに他ならなかった。
[メイン]
小倉 ひかり :
チャイムが鳴り、放課後となる。
今日は午後の授業が無く、早めに生徒は帰宅、もしくは部活動へ
勤しむこととなる。
[メイン]
小倉 ひかり :
ひかりもまた、部活へと向かう。
ケースを背負いながら、1人、ライフル射撃場へと。
[メイン] 小倉 ひかり : 「─────おまたせみんな!!」
[メイン] 小倉 ひかり : 張り切った声でそう告げるも。
[メイン] 小倉 ひかり : 会場には、ひかりの声が木霊するだけだった。
[メイン]
小倉 ひかり :
こうして扉を開けたら、またみんながいるんじゃないかって
あの頃みたいに、みんなと一緒にオリンピックを目指して
頑張って、競い合って、たまには怒ったり、笑ったり
[メイン]
小倉 ひかり :
そんな日常がまた、戻ってくるんじゃないかって、期待していた。
でも、蓋を開けてみたら、依然と変わらない現実。
─────"夢"に攫われて、どこかへと消えてしまった、みんな。
[メイン] 小倉 ひかり : ……私は、やっぱりこの瞬間が物凄く辛い。
[メイン]
小倉 ひかり :
またみんなと笑い合いたいのに
寂しくて仕方ない。たまにふと、みんなの顔を思い出して
ちょっぴり、涙が出ることもある。
[メイン] 小倉 ひかり : ─────でも。
[メイン]
小倉 ひかり :
アサルトライフルを取り出し、構えるひかり。
真剣な表情で照準器の奥の、的を見据える。
[メイン]
小倉 ひかり :
ひかりは、射撃選手としてはムラがある。
練習時はあまり好成績を出すことはできないが
いざ本番となると、上位校のエースも驚くような高精度な射撃を見せることもある。
[メイン]
小倉 ひかり :
だからこそ、ひかりは鍛え続ける。
いつだって、ベストコンディションで挑めるように。
[メイン]
小倉 ひかり :
パァンッ。と乾いた音が会場内に響く。
的には─────穴は、開かない。
[メイン] 小倉 ひかり : ふぅ。と息を吐き捨てながら、再び照準器を覗く。
[メイン] 小倉 ひかり : パァンッ。
[メイン]
小倉 ひかり :
─────脳裏に浮かぶは、50年以上も、あの家に
ずっと一人でい続けていた、中村さんの顔。
[メイン]
小倉 ひかり :
きっと、中村さんにも家族はいて、友達もいて。
大切な人も、いて。だからこそ─────一人で、あの狭い世界に
い続けることは、本当に……苦しかったと、私は勝手に想像しちゃう。
[メイン]
小倉 ひかり :
……でも、それでも中村さんは気高く、自分の意志を強くあり続けていた
一人の世界が長年続いたとしても、己を忘れることなく
毅然とした態度で、毎日を過ごし続けていた。
[メイン]
小倉 ひかり :
その姿に私は─────とても、真似できないなって
すごいなって、感服した。
でも、だからって私は、諦めない。
[メイン]
小倉 ひかり :
何事にも揺さぶられない、強い精神を持とう、って。
そして─────。
[メイン] 小倉 ひかり : ─────私自身の"願い"も、いつか絶対に叶えよう、って。
[メイン]
小倉 ひかり :
密閉された会場内に、何故かひらりと桜の花びらが一弁舞い落ちる。
それはゆらゆらと落ちて、落ちて、落ちて。
そして、ひかりの頭に。
[メイン]
小倉 ひかり :
……まだ私は、満開に咲き誇ることはできない。
だから、私もあなたみたいに、頑張って叶えるね。
[メイン] 小倉 ひかり : ─────庭桜の願いを、胸に刻み、ひかりは今日も生きる。
[メイン]
小倉 ひかり :
~クトゥルフの呼び声~
小倉 ひかりという名の探索者について
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン] 小倉 ひかり :
[メイン]
GM :
シャンクトゥルフ「庭桜の願い」
END1「庭桜の願い」
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10791349
制作者様のシナリオになります